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オメガ(Ω・OMEGA )160年の精度とパイオニア精神
オメガΩというブランドは、時計やムーブメントの製造におけるイノベーションの代名詞といっても過言ではない、パイオニアブランドだ。1960年代、NASAがミッション用公式時計として、オメガを選んだことが証明している通り、今日までオメガが何より重視してきたのは製品のクオリティーだ。オメガにとっては外観の美しさと高い精度も常に重要な課題であった。そして「スイス・メイド」というメッセージを発信した最初のブランドの1つであり、ブランドとして成すべきことを自ら実践してきたのがオメガなのだ。しかしながら、同時にオメガは、特定の人々だけでなく、「多くの人々のためにブランド」という姿勢を常に保ってきた。
ラグジュアリーとは何か?つまり贅沢とは?生活のための必需品ではない何かを買うことは、まさに贅沢な行為と言えるだろう。そういう意味では、多くの人にとってオメガの時計は贅沢品であるだろうし、こうした文脈によるならば、BMW、メルセデス、アウディもまた贅沢な高級車といえるだろう。ベントレーやロールス・ロイスは高い名声を誇るブランドだ。時計に置き換えれば、ベントレーやロールス・ロイスはパテック フィリップ、プレゲ、ブランパン、あるいはA.ランゲ&ゾーネ、グラスヒュッテ・オリジナル、またはヴァシュロン・コンスタンタンといったところだろう。一方、BMWはロレックスやオメガに相当すると思う。
オメガは自社製ムーブメントの開発にも重点を置いているが、あくまでも工業的に生産している。また、シリコン製部品の大量生産など、新しいテクノロジーの実験もオメガでは行っている。機械式時計が生産本数を伸ばすことができたのは、当にオメガの功績があったこそだ。ヒゲゼンマイを例にとれば、ニヴァロックス社安価でクオリティの高いヒゲゼンマイを生産できるのは、オメガが高い需要を生み出しているからであるし、コーアクシャル脱進機の開発時も、オメガはニヴァロックス社の技術的なクオリティを高めるべく支援を惜しんでいない。当にスイスの時計産業全体を牽引してきたブランドでもあるのだ。
オメガは数年前、ロレックスの手ごわい挑戦者であることを宣言している。しかしオメガはロレックスを追いかけているわけではない。オメガが、ロレックスのやり方を追随していたら、オメガの成長は停滞していただろう。オメガにはオメガのアイデンティティがあるのだから。ロレックスの強みとは、常に変わらずにいること。逆にオメガは、常に行動的、革新的であるブランドであった。ここ数年の発展に目を向ければ、オメガがコーアクシャル脱進機などの技術革新に、いかに多額な投資をしているかが分かる。新型キャリバー8500系も、オメガがその品質においてロレックスの陰に甘んじる必要がないことを堂々と証明している。